人 〜 まち 〜 自然 その3

 

10月26日(水)午後7時より、

「明日を考える会館」において第6回体験型講座が行われました。

 

今回の体験型講座では、今までの講座のように

自由な発想でこうしたい、ああしたいという思いの具現化から、

現実としての街づくりに必要な知識を蓄える

より具体的な講座となり、

集団移転実現の現実味が増してきたように感じました。

 

 

アトリエブンクの和田氏からは

今後の集団移転の展望や、災害公営住宅、造成地の分譲について

などの詳しいお話しをいただきました。

 

 

北海道大学の森先生には、前回のまちづくりの車道の入れ方や宅地の配置について

イギリスのレッチワース(東京田園調布の基本)と、 

アメリカのラドバーン(車と人との分離等)という

世界規模でのまちづくりのモデルを挙げながらお話しをいただきました。

 

プロジェクターも使用し、まさに講義といった雰囲気です
プロジェクターも使用し、まさに講義といった雰囲気です

 

 

真剣に聞き、真剣に話し合う参加者
真剣に聞き、真剣に話し合う参加者

 

 

これまでより難しいと感じた方もいらしたかもしれません。

 

しかし。

もしもこの未曾有の震災がなかったならば、

この小泉でこのような貴重な話を聞く機会は訪れたでしょうか。

この貴重な話を私事として受け入れる事ができたのでしょうか。

 

未来を思い描く皆さんの目は真剣でした。  

 

 

 

メディア情報に更新していましたが、この度、建築ジャーナル11月号に

森先生の小泉のまちづくり特集が記載されました。

詳しくはこちらから

 

被災された皆様だけでなく、

日々の暮らしに弱気を感じた方。

建築ジャーナルに載った記事をぜひお読みください。

私たちは改めて、森先生や和田常務や石黒専務さんのご尽力に感謝しながら、

小泉地区がトップランナーとして復興、再生を目指す番なんだという思い、

ここ小泉の新しいまちで暮らしていこうという勇気をいただいています。

 

 

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「七転八起」 小泉中学校文化祭②

体育館での発表や各教室で作品の展示がある中、

体験型講座の中味を美術室で展示しました。

 

小泉中学校
小泉中学校
美術室の入り口には看板も

 

壁にはこれまでの講座で使用してきたワークシートや、

講座の様子が分かる写真が貼られていました。

 

会場内のみなさんは立体模型や、震災前の写真を見ながら

「ここはこうなっていたよね」とか、

「酒飲み、確かにこの辺は多いから居酒屋は欲しいよね」といった

具体的なことまで、楽しそうに話をされていました。

 

小泉中学校
小泉中学校

 

そして、14:00頃に小泉中学校の全校生徒を集めて、

北海道大学の森先生から、これからの小泉の

講話をしていただきました。

 

小泉中学校
森先生の話しを真剣に聞いています

 

中学生も初めて見る展示物に興味津々でした。

 

ほんの束の間の時間ではありましたが、

先生方も生徒さん達も、自分たちの未来に少しだけでも

希望が増えたのではないかと思います。

 

 

小泉中学校
小泉中学校
小泉中学校
写真や展示物に身を乗り出して見ている生徒も

 

次回の体験型講座は明日、10月26日(水)明日を考える会館(幼稚園となり)にて

19:00〜開催します。

内容は前回までのおさらいと、集団移転事業の改正点がテーマとなりそうです。

 

この文化祭の場でも森先生が参加を促しましたが、

これをキッカケにして小泉地区の未来を

老若男女問わずみなさんで考えていきませんか?

 

 

 

最後に、全国各地から応援のメッセージが

小泉中学校の多目的ホールに展示されていたので紹介します。

 

再生小泉は、気仙沼市本吉小泉のため、そして被災地に勇気を発信するため、

さらには応援してくれる方々に恩返しをするためでもあるのです。

 

これからも挑戦していきたいと思います。

 

小泉中学校

 

 

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「七転八起」 小泉中学校文化祭①

10月23日(日)、小泉中学校において文化祭が開催されました。

 

たくさんの人の協力のもと、その場を借りて、

これまでの体験型講座の中味を

展示させていただくことができました。

 

泉祭の模様と共に、2回に分けてお伝えしたいと思います。

 

小泉中学校、泉祭の会場看板

 

今年度の小泉中学校の生徒会年間テーマは「七転八起」。

「震災に負けず頑張ろう!」という気持ちを込めて、全校生徒で決めたそうです。

 

会場には下の画像の看板が体育館に置かれていました。

 

小泉中学校

この看板、実は…

 

小泉中学校

生徒のみなさんの写った写真から作られた、モザイクアートになっていました!

 

午前中、体育館のメインステージでは合唱や、弁論、英語劇など、

生徒のみなさんの発表が行われていました。

小泉中学校、体育館

 

各教室や廊下には生徒の皆さんの作品が展示されていました。

みどころがたくさんあり、地域の方々も足を止めて作品に見入っていました。

小泉中学校
学年ごとに作品が展示されていました

 

そして、体育館での発表も終わり、12:00〜全校生徒が待ちわびていた

「The ROOTLESS」さんのライブが多目的ホールで行われました。

 

保護者の方や、地域の方々、先生方も全員参加で大盛り上がり!

会場内は熱くて汗をかいてしまうほどでした!

小泉中学校
会場は満員御礼!熱気ムンムンです

最後は生徒みなさんで、アニメ、ワンピースのオープニング曲にもなった

「One Day」という曲を熱唱し、ライブは終了しました。

 

老若男女問わず話し、笑い合うシーンが会場中いたる所で見られ、

小泉地区の人々の仲の良さ、地域のつながりを改めて感じました。

 

 

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人 〜 まち 〜 自然 その2 ③

話し合いの成果を3つの班が発表し、

道路や並木、その他の施設はこうしたいという意見は

それぞれでありましたが、

3班それぞれに共通していたのは「人と人とのつながり」。

そこに住む若者のこともお年寄りのことも

お互いに尊重した意見でまとまっていました。

 

震災という苦難を乗り越えようという一体感でもあり、

他の被災した地域もそうなのかもしれませんが、

協調性が強くて周囲の人を思いやる気持ちに長けているのは

小泉という地区特有の文化、風土なのだと改めて感じることができました。

 

 

合間合間にジョークを交えつつ・・・
合間合間にジョークを交えつつ・・・

 

10月23日(日)、小泉中学校の文化祭で、

これまでの講座でやってきたことを表現できるように、

いろいろと案を練っております。

 

詳しいことは後日お知らせできればと思います。

 

また、次回の講座開催は、10月25日(火)を予定しています。

詳しい時間、または変更があった場合は

当ホームページ上で再度お知らせいたします。

 

 

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人 〜 まち 〜 自然 その2 ②

今回の講座では、

前回までの話し合いでどのようなまちにしていきたいかという

皆さんのご意見ご要望を素に、

アトリエブンク様のご協力により、

具体的にまちの景観をA案、B案、C案と制作していきました。

 

新しいまちの全景が見えてきました
新しいまちの全景が見えてきました

 

3つの班に分かれて話し合い、

それぞれの案に対しての「いいところ」「改善した方がいいところ」を

出し合ったところ、意見が書かれた付箋紙で

大きな表組みの白い紙がどんどん埋まっていきました。

 

新しいまちのアイデアが次々に貼られていきます
新しいまちのアイデアが次々に貼られていきます

 

そして最終的に、今日の話し合いの成果を班ごとに発表し合いました。

森先生や和田氏の意見も聞きながら、

終始和やかな雰囲気で発表は進んでいきました。

 

はじめはおとなしいご意見が多かったようですが、

時間とともに徐々に、

「みんなが集まれるところがあるといいよね!」という要望、

「小泉らしさって何だろう?」といった投げかけ、

「せっかくなんだから、普通のまちではなく面白いまちにしたい!」

という方向性など、ポジティブで活発な意見が弾み、

どんどん夢が膨らんでいきました。

 

予定していた時間をだいぶオーバーして次回に持ち越しとなりました。

 

未来の小泉の姿が非常に楽しみです。

 

 

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人 〜 まち 〜 自然 その2 ①

10月11日午後7時より、

「明日を考える会館」において第5回ワークショップが行われました。

今回はその模様を3回に分け、少し詳しくお届けいたします。

 

テーマは、『人~まち~自然 その2』。

道路や公園、川や並木道を含めた、まちの全体像をみんなで話し合う2回目です。

今回も北海道大学の森先生と、アトリエブンクの和田氏をお迎えし、

明るく活発に話し合いが行われました。

 

北海道大学 森先生
北海道大学 森先生
アトリエブンク 和田氏(写真中央)
アトリエブンク 和田氏(写真中央)

 

 

「継承すべき小泉のいいところ」という第1回目のテーマから、

“ワークショップ”改め“体験型講座”を重ね、

少しずつ積み上げてきた思いがカタチとなり、

そのカタチは平面から立体へと姿を変え、

まちのカタチが少しずつ、より具体的になってきました。

 

 

明日を考える会館の壁にはこれまでの軌跡が並んでいる               
明日を考える会館の壁にはこれまでの軌跡が並んでいる               
平面から立体へ
平面から立体へ

 

今回の講座で目に付いたのは、

前回出席した方ができなかった方に経緯を説明している姿、

これまで積み上げてきた内容を思い返しながら

今現在をみんなで共有しようという姿、

あるいは模型を眺めがら「こうしたい!ああしたい!」を伝え合う姿です。

 

これまでのワークショップを振り返ります
これまでのワークショップを振り返ります

 

思いがカタチになり、平面が立体になってきたことが現実味を醸しているのか、

回を追うごとに皆さんはとても明るく楽しく、

そして真剣に話し合いをしていました。

 

小泉の皆さんは、しっかりと前に進んでいます。

 

 

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お知らせ

10月11日(火)午後7時~、明日を考える会館(幼稚園となり)において

第5回ワークショップを開催します。

 

第4回のテーマは

「人~まち~自然 その2」です。

 

今回は、新しいまちの道路や公園、住宅のエリア分けを

話し合う重要な回になります。

 

多くの方のご参加をお待ちしております。

 

 

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